調教の見方①

競馬

競馬サークル、「木曜と言えば追い切り」みたいなとこありますね。実際にはほとんどが水曜追い切りなんですが、木曜になって一通りデータが出揃うからなのかもしれません。

正直、走るフォームとか見た目の良し悪しはよくわからないので、ココでは数字をどう見るかについて書いていきます。

TARGET使ってる人は見慣れていると思いますが、こういう感じですね。

見るところは簡単で、時計と、時間帯の2つです。

 

時計は当然、速い方が良いんですけど、前半から飛ばせばその分、全体時計は速くなります。だから全体時計が同じだったらラスト1ハロンが速い方が優秀な時計ということになります。

これはレースの時計を見るときと同じ考え方ですね。ハイペースなら全体時計は速くなるし、スローペースなら上がりは速くなるけど全体時計は遅くなりがちです。これは案外、重要というか、競馬の真理みたいなところかもしれません。ラストが加速ラップならまだ余力がある可能性があるとか、そういうことです。

 

追い切りの時間帯については、『時刻』でソートしてもらうと分かるんですけど、水曜だったら途中で20分ほど空いている時間帯が2回あります。これはハロー掛け(整地作業)で追い切りが中断しているからで、開門してから時間が経つに連れてだんだんと時計が出にくくなって、ハロー後にまた時計が出やすくなって、の繰り返しです。

だから開門直後やハロー直後よりも、ハロー直前の時計が出にくい時間帯で好時計を出している馬はポイント高いです。

 

この2つを押さえておけば、その週で好調教だった馬はすぐに見つけられると思います。

あとは、週によって坂路自体の時計の出方が違うことがあるので、先週と今週の時計を見るとき、前走時と今回の追い切り時計を比較するときなどに、この週は時計が出やすかったとか、そういう補正を入れなきゃいけないとかですかね。

今週水曜の栗東坂路で一番良いと思ったのは、今週は出走しませんがビーアイフェリペ(牡2、新谷)。

7:45で2回目のハロー後まもなくの時間帯ですが、51.7-38.0-24.7-11.9で全体時計も上がりも超優秀。デビュー前の2歳馬としてはなかなか見ない好ラップだと思います。

まあココまで派手だと普通に人気しちゃうので、馬券的に役に立つとしたら時計が出にくい時間帯でもう少し地味な時計の馬であることが多いんですが。

 

ちなみに、ウッド(コース)については、自動計測の坂路と違って、新聞社のトラックマンによる手動計測です。人間がストップウォッチで計っているので新聞社によって結構ズレがあります。

と言っても時計を共有しているところは多いので、例えば専門紙を全紙買っても全紙バラバラになるわけではなく、同じ時計が載っているところも結構あります。

なので新聞社以外でコースの時計を記載しているウェブサイトなどは、どこかの時計をパクっていることになります。そもそも公式の時計が存在しないので。ブックとか馬三郎が有料サービスのウェブ版で時計を載せているので、大体このどっちかだと思います。

コースも基本的な時計の見方は同じですけど、坂路と違って追い切った時間帯が公開されていないのが残念。それも含めて坂路よりは信頼性が落ちると思っています。