今年の2歳は走りそうな馬が多いってことをメールで何回か書いてきましたが、それは実際に数字にも表れていて、
例えば、コース問わず芝1800mの新馬戦でこれまで一番速かったのは1.47.7なんですが、今年の2歳はそれより速い1分47秒台前半のレースが5件。
これを馬場の高速化と見るか、世代レベルの高さと見るかは意見が分かれるところだと思いますが、今年の3歳世代の活躍を見ても、多少の浮き沈みこそあるにしても日本競馬のレベル自体が年々高くなっていることは間違いないはず。
それが血統のレベルなのか、育成のレベルなのか、まあおそらくどっちもだと思いますし、あとは新馬戦から力を出せる仕上げで出走することが多くなったということもあるかもしれません。ノーザン系の一線級はむしろ休み明けの方が走る馬も多いですからね。
そういう理由を含め、今年の2歳新馬で好時計が出ているのは馬場差の問題ではないと思っていて、来年の夏以降、今年の2歳世代が『3歳上』で走るようになってからどんな成績を残すか楽しみです。
ちなみに、今年の2歳戦の芝1600m以上で後半1000mが57秒台だったレースを見ても、ぶっちぎりで過去最多となっています。
これもパッと見、馬場の問題だろって言いたくなる気持ちも分かりますし、実際、今年の秋の阪神外回りなんかはちょっと怪しい気はしています。
それでも新馬、未勝利でこういう数字が出ているレースはほぼハズレなしと言ってよく、ここから馬場差、前半のペース、内外の有利不利なんかも考慮していわゆるハイレベル戦を見分けて最終的には馬券に繋げられるようにということですね。